プロフィール & ごあいさつ

両親からのモラハラを長年受けて育った。職場での対人関係、そして子供を授かったことがきっかけで自身の親子問題に気付く。本当の自分の気持ちを両親にぶつけた後は、絶縁に至る

また親、夫のモラルハラスメントに悩んだ経験から家族関係の改善について真剣に考えるようになった。看護師としての経験や親子療法士としての活動を通じ、親子・夫婦関係の改善についての啓蒙活動をスタートする

取材協力

2020年 アベマプライム(テレビ朝日)

特集「いったいなぜ毒親は生まれるのか?」

ごあいさつ

はるの みちる と申します。私は親子療法士として、多くの方に親子問題について知って頂きたく活動中です

幼い頃から私は自分の両親が、好きになれませんでした。この世で、いちばん信用できない人物は誰かと聞かれたら?私は迷うことなく、自分の両親と答えるでしょう

悲しいですね、本来なら子供の一番の理解者であり、サポーターは親だと思うのですが。私は、私の両親と適切な親子関係、信頼関係を築くことが出来ませんでした

私の実家は、ごく普通の家庭。何か変だな?と感じることも多々あったけど。こじらせたり、やらかしたりして、ヘンなのは私自身。親の行動の全ては、愛情によるもの…だと思っていました

30年以上もの間、私は生きづらさを抱えて生きてきました。誰も分かってくれない。何も信じられない。何もかも空回りしている気がする。でも、どうすればよいのか分からない。生きていることは、私にとっては耐え難い苦痛の日々でした

じつは、私の両親は毒親だった

親子問題を学んで分かったのは、うちの両親は田舎によくいるタイプの毒親だった。ということです

子供に、配偶者、親族の愚痴・悪口を聞かせている時点で、完全にアウトーー!!一見地味ですけど、子供への精神的虐待ですからね。悪口・愚痴を子供に喋るのも、立派な虐待です

「子供のために我慢していた…」とか、私の両親は常々言ってましたけど。どんなに親が巧妙な言い訳をしていたとしても、正当化できる行為ではありません

家庭内での悩みは色々

義理の実家に行きたくない。子育ての悩み。配偶者との関係
結婚したくない。人生に希望が持てない。対人関係などなど


私が抱えていた、これらの悩み。それぞれ全く無関係だと思っていましたが、実は私の親子関係と密接な繋がりがあったのです。私自身も、まだたくさんの悩みを抱えています。数年かけて、ひと段落した問題もありますし、改善に向けて調整中の問題もあります

数々の悩みの原因を探っていくと、分かったのです。私の生育環境による思考の歪みが、問題を引き起こしていた!と

そして思考の歪みは、確実に子供に連鎖します。問題のある親に育てられた事により、知らず知らず私自身も問題のある子育てをしていました。その思考の歪みを、自分自身で見つけるのは不可能だったと思います

毒親専門カウンセラー(現・親子療法協会代表)影宮竜也氏に師事。専門家の心理カウンセリングを受けることにより、私自身が抱える問題を徐々に理解できるようになりました

親として、子供の為にすべきこと

子供の親である私が、今すべきこと。自分自身の中にある、親から引き継いだ思考の歪みと向き合うこと!本当は私が親になる前に、解決しておくべき問題だったんですが…!

歪みのある両親の元で育ち、私自身もポンコツと化していましたので全く気付かず。おめおめと親になってしまいました。私が、ポンコツ両親から受け継いでしまった負の遺産。私の子供に渡す訳には絶対にいきません。なぜならば私の大切な息子が、私と同じ苦しみを味わうことになるからです

子供の親である自分の世代で、歪みを確実に食い止める負の世代間連鎖を断つ。それが親として、為すべきことだと思います。私は両親(毒親)のように、自分の人生から逃げ出したくはありません。子供を護る、それが親の姿であると思うからです

親子関係の悩みは、一般的には理解されない

自身の、配偶者のとの関係で悩んでいる。という方は、実は多いのではないでしょうか?

しかし、親子関係についての専門知識を持つ人は少ないのが現状です。30年以上もの間、私は自分の両親との関係で悩んできました

その経験から言えるのは、対価を払いプロに相談することが問題を解決する一番の近道だということです。家族、友人、職場の同僚…。悩んだ私は、身近にいる人に悩みを打ち明けていました。しかし解決にいたるような情報は得られず、途方に暮れていました

周りの人は私を、『面倒な話をしてくる面倒くさい人』と思っていたでしょう。いやー本当に穴があったら入りたい。恥ずかしい!

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親不孝ムスメと言われようと、かまうものか!両親との絶縁

現在私は、数年のあいだ実家に帰省していません。今後も帰るつもりはありません。両親や親戚との連絡は、全く取っていません

私は彼らと、会うつもりはありません。たとえ何が起こっても。なぜなら興味がないので、彼らに費やす時間が無駄と考えるからです

私の1人息子は、私の両親に会った事がありません。子供にとって『じいじ、ばあば』とは、パパの実家にいる祖父母のこと。『じいじ、ばあば』が、もう一組存在することを知らせていません
特に会う必要は無いと、子供の保護者の私が判断したためです

親子関係で悩む人に、立ちはだかる壁

…前述のような経緯を説明するととても親切な方々は、私にアドバイスを下さるのです。

「いい加減大人になって、親と仲直りしたら?」
「いい歳して、反抗期なんて恥ずかしい」

「親を蔑ろにすると、不幸になるよ?」
「とんでもない親不孝者だ!けしからん!!」
と、お怒りになる方もおられるかもしれません。親切な方々からいただく、有り難いお言葉…!何度、助言をいただいた事か
その度に、両親を好きになれない自分にモヤモヤし、悩む。そして、罪悪感に駆られていたのです

親孝行しなければ、と死んだ魚のような目で帰省したり
イベント毎に、両親に贈り物をしたり
母親から毎週のように掛かってくる電話で、何時間も愚痴や悪口を聞いていました

子供は親に、産んでもらった恩を返さないといけない

それが子の存在意義なのだと、自分に言い聞かせて。我慢していたのです

親子問題は複雑

なぜ親孝行をしないと、私は罪悪感を感じていたのか?実はこれには、ちゃーんとカラクリがあったのです。親子問題を知れば知るほど、その問題の奥深さに驚くばかり

親子問題は、早め早めの対応が重要です。放っておいても、自然治癒はいたしません。悪化して、自身の子供や孫に連鎖してゆくでしょう

私の経験を通じて、お悩みを抱える方々の助けとなれば幸いです。親子療法士ママ はるのみちるを、今後ともよろしくお願いいたします

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