私は失敗作。うちの母は、父との結婚で失敗したらしいのだが

はるの みちるです。ベランダから飛び降りたい主婦。何もかも疲れた。もう死にたいの続きです

常に、私の頭をかすめる言葉。何百、いや何千回、母から聞かされたのか。恐らく、一生忘れることは無いだろう

「アンタのお父さんと、結婚したのは失敗だった」

母曰く。私の父親は、とんでもなく醜悪な人間らしい。いつも母を悩ませ、苦しめてばかりいるのだとか。父親という名の薄汚い悪魔め、絶対に許さない。いつか私は、母を助け出してみせる

大嫌いだった私の実家

私の実家は、東北地方の田舎町にあった。ほんとうに、クソみたいな田舎で何にもない。まぁ空気と水は、アホみたいに美味いけれど

私の実家が、どのくらい田舎かと言うと。夏は家の田んぼの周りを、蛍が飛び回っていた。とっ捕まえて牛乳瓶に入れておいたら、翌朝には全て死んでいた。すまない蛍よ、空気穴を開けるのを失念していた。かもしれない

秋には田んぼで、イナゴなんかを捕まえて。冬はどちゃくそ雪が降ったので、雪ダルマなぞ作っていた

おや?当時は、大嫌いなクソ田舎としか思わなかったが。自然が豊かで、生活環境としては悪くない。子育てとかさー。コンクリートだらけの無機質な街で暮らすより、子供に良いさそうではないか?

そうか私は、田舎が嫌いだったのではない。そこに住んでいた父親や母親が、ただ嫌いなだけだったのだな

アンタの父親なんかと、結婚するんじゃなかった

幼少期の記憶というのは成長と共に薄れ、あいまいになっていく。大人になっても忘れられない思い出とは、よほど衝撃的な出来事ではないだろうか

私が幼稚園の頃だった。うちの母親が急に、烈火の如く怒りだ。彼女が突然キレるなどということは、特に珍しい出来事ではないけれど

母は鬼のような形相で私を抱え上げると、家の裏手の物置小屋へ私を連れていく。いったい何故、私は母をこんなにも怒らせてしまったのか?理由は私がワガママを言い、母を困らせたから

あまりの剣幕に、泣いて母に許しを請うが、怒り心頭となった母の耳には届かない。目的地の物置小屋に着いた母は、私を放り出す

母の顔は、さらに鬼のようになっていた。私の両肩をこれでもかと掴み、母は叫ぶ

「アンタのお父さんと、結婚したのは失敗だった」
「母さんはいつも、父さんから酷い仕打ちを受けてる」
「母さんは、アンタの為に父さんと離婚しないで我慢しているのに」

「わがままばかり言って!どうして、母さんを困らせるの!!!!!!」

??????
お母さんとお父さんの結婚の話が、何で私に関係あるの?全く意味が分からない。何故、母が激怒しているのかも

しかし母の話を聞いているうちに、なんとなく分かってきた。いや、自分の都合の良いように理解しようとしただけかもしれないけれど

母と父の結婚が、失敗だったと言うならば。その結婚により産まれた私は何なのだ?まさに失敗作、そのものではないか?

いつも母を怒らせてしまうこと。何度も母に、がっかりした顔をさせてしまったこと。母の思う通りに、常に私が行動できないこと

なるほど、私は失敗作だったからなんだと。私は、母親の足を引っ張っている存在なのだと。腑に落ちた

私は、必要とされて産まれてきたのではない
生きていても、ただ母のお荷物となっているだけ

幼少期の刷り込み、思いこみが、私の人生を支配してゆく
物事が上手くいかないと、もう死にたい。何もかも終わりにしたい。そう思いこんでしまう、私の思考パターンの原因が分かったのは、だいぶ後の話だ

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